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ものづくりの幅広さを伝える!
企業展示会出展 編

学生のみなさん、こんにちは!東京リスマチック入社10年目のSです。当社のものづくりの幅広さを知っていただこうと思い、企業の一大イベント『販促EXPO』に出展するまでを紹介しようと思います。『販促EXPO』とは、東京ビッグサイトで開催される企業展のひとつで、販促ツールに関わる企業が一同に会す貴重な機会です。

プロジェクトチームとして、営業職・生産職・デザイナー職で経験を積んだ有志10数名が集められました。
うち3名にスポットを当てながら、お話をしていきます。

営業 O

営業経験を経て、現在はマネージャーとして営業部を統括しています。

  • 得意分野
  • オリジナル什器含む、
    VMDの提案が得意です!

生産 A

DTPスタッフを経て、現在は業務推進営業企画チームのリーダーです。

  • 得意分野
  • 商材知識だったら
    誰にも負けません。

デザイナー Y

デザイナーとして経験を積み、現在は制作局のリーダーとして、チームをまとめています。

  • 得意分野
  • 提案できるデザインの幅広さが
    自慢です。

スケジュール

2022年11月初旬
[ キックオフ ]ターゲット・コンセプト決定
2022年11月中旬
ブースレイアウト概要決定/人物撮影
2022年11月末
ブースレイアウト初案作成/イラスト制作
2022年12月初旬
アイテム選定
2023年1月~2月中旬
ブースレイアウト決定/デザイン制作
2023年2月中旬~3月
ブース装飾物作製、アイテム試作&量産
2023年4月4日
施工
2023年4月5日
当日
  • 第1章
    『企画』
  • 第2章
    『デザイン』
  • 第3章
    『生産』
  • 第4章
    『完成』

第1章『企画』

2022年11月、5カ月後に控えた販促EXPOの初回打ち合わせが行われました。まずは展示ブースのコンセプトを定め、テーマを決めていきます。誰に何をアピールしたいのか、プロジェクトチーム内の共通認識を持つために、全員がしっかり理解することが重要です。

営業 O

東京リスマチックとしてアピールしたいのは、印刷物の生産以外に、VMDやノベルティも得意ということですね。

デザイナー Y

ターゲットはどうします?

営業 O

一番見てほしいのは、メーカーやイベント関連会社の販促担当の方ですね。ただ、その先のエンドユーザーは若い世代になるのかな。

生産 A

どの企業も流行に敏感なZ世代に向けたものは意識していると思います。ライブグッズなんかを調べると流行の傾向も見えてきますよ。

デザイナー Y

(イメージ画像をいくつか見せ)デザインの方向性はこんな感じだと、どうでしょうか。

営業 O

いいですね!では、テーマは『Z世代×販促』にしましょう!

無事にテーマが決まり、展示ブースの構成の話に移ります。みんなの思い描くイメージをカタチにするのは簡単ではありません。

営業 O

売り場をイメージできるようなカウンターを作りたいですね。ウィンドウディスプレイ装飾のスペースも欲しいなあ。

デザイナー Y

目立つモチーフがあるといいと思うんです。渋谷◯◯◯のビルとか。

営業 O

壁際のスペースに壁面バナーを飾るのはどうでしょう。

みんなの意見を元に、YがラフのCG画像を作成し再度打ち合わせ。

デザイナー Y

大きい三角の台を二つ置いてお客さまの導線を分散させるようにし、後方部に売り場のコーナーを作ります。
逆サイドにはアクリルの板を吊るしてウィンドウサインを貼り、スクランブル交差点をイメージして床には塩ビシートを貼ります。

生産 A

うーん、このサイズのアクリルを吊るすのは危ないかも・・・。

営業 O

アクリル部分は要検討だね。素案としてはいいと思います。

何度か修正を繰り返し、展示ブースの構成・デザインを固めていきます。テーマが分かるデザインか?コンセプトから外れてないか?当日の動線はスムーズか?また予算と技術の両面から作製が可能かどうか関係各所に確認を取りながら進めていきます。

打ち合わせを重ね、採用したブースデザインはこちらです!

デザイナー Y

白色ベースに全体的に淡い色味で統一しました。中央にコスメ売り場カウンターを設置します。

生産 A

後方には木工でコーナーを作り、ウィンドウディスプレイを展示しましょう。渋谷◯◯◯ビルモチーフを挟んで逆側に壁面サインを掲示します。

営業 O

全体的にまとまっていてとてもいいと思います!

第2章『デザイン』

VMDやノベルティは、販促ツールです。
販促ツールというのは、消費者の購買意欲を促進させるツール、つまり商品を売るための仕掛けのことです。
当社は自社商品があるわけではないので、今回は架空の商品やサービスを展開するイメージで、アイテムを作製することにしました。

デザイナー Y

Z世代に人気のアーティスト(という想定の)Wちゃんのグッズを作りましょう!

この一言で、デザインチームが動き始めました。

まずは、デザインに使用する素材として写真を撮ることにしました。東京リスマチックには撮影チームがいます。
今回はデザイナーチームがディレクションを行い、モデルは社員Wが務めました!
衣装のために各自私服を持ち寄り、社員Wのメイクをして、”映える”スポットを探して屋外へ。

デザインチームメンバーのセンスが光る写真をご覧ください!

デザインの素材としてイラストも必要です。撮影された写真をもとに、イラストを描いていきます。キャラデザインは絵を描くことが得意なデザイナーが担当しました。

デザイナー Y

実際に、デザイン制作の一環として、お客さまからイラストをご依頼されることもあります。
自分の好きな絵ではなく、求められたテイストで描くことが大切です。

こうしてキャラクター化された社員Wが誕生です!
こちらは、当社の若手社員たちにも大好評で、いいグッズができそうな予感です。

一方、展示するアイテムの選定も並行して進めていきます。
幅広いものづくりができる当社だからこそ、素材・形状・印刷方法・デザインを選ぶことができて楽しいのですが、
選択肢が多い分、選定していくなかで悩ましいと感じることもあります。
例えば、アクリルキーホルダーだけでも選択肢は様々あって・・・

営業 O

今までアクリルノベルティは当社の定番商材でしたが、もう一工夫欲しいですね。

生産 A

両面アクリルや、グリッターラミネートはどうでしょうか。

デザイナー Y

最近よく見かけるカラーアクリルは使用できますか?
あと、最近ドミノキーホルダーが流行っているらしいです。

など、流行を調べながら話し合いを重ねていきます。

また、今回はVMDにも力を入れたいと考え、コスメカウンターを模した展示をすることにしました。
カウンターの上に展示するメインアイテムは当社の得意な店頭什器です。什器ってあまり聞き馴染みがないですよね。
第3章では、什器を中心に生産の流れをお見せします。

第3章『生産』

デザインの素材が揃い、アイテムを選定したら、いよいよ生産フェーズに入ります。生産アイテムのひとつ、店頭什器の作製手順を紹介します。店頭什器は平面の印刷物とは違い組み立てるため、展開図を作るための設計が必要です。設計段階でしっかりと、その什器にどんな商品を置き、どのように見せたいのかを決めます。

営業 O

ちなみに実際の案件では、ここをしっかりヒアリングすることが大切ですね。
商品のサイズや重さも把握しないと、什器の設計ができません。このヒアリングも当社の営業の業務の一つです。

展開図を設計したものがこちらです。設計をしたら、量産の前にまずは試作をする必要があります。
試作用の白紙を機械でカッティングし、実際に組み立てて問題ないかを確認します。組み立ててみて初めて気づくことも多いので、普段の業務でも試作の重要性を感じます。

始めは白紙で試作をして、組み立てがうまくいったらデザインを作りこみ、完成に近づけていきます。用紙の種類や、表面加工の種類を工夫して、商品の世界観に近づけていきます。そのためには商品のコンセプトを理解することが大切です。

架空の製品である今回のアイテム、きちんとブランディングしました。

【BLOOM(ブルーム)】
自分に似合うカラーを身に着けることがいちばん自分を引き立ててくれる――。ブランド名の「BLOOM」は英語で「花が咲く」という意味。サブコピー「Always be myself(いつだって自分らしく)」を添えつつ自分らしくいること=美しく魅力的になれるというメッセージを伝えます。

モデルWの凜とした表情の写真をピックアップし、上から見て一目で全種類のアイテムが分かるように配置を工夫しました。出来上がった什器には落ち着いた雰囲気を出すためにマットPPを施しました。これで、コンセプトに合った仕様に仕上げることができました!

その他のアイテムも試作を繰り返し、完成に近づけていきました。

新商材に関してはAがほぼ全アイテムの試作をプロデュースしていたのですが、やはり一度でうまくいかないことも多く、同じアイテムを何度も試作し直したりしていました。

前章で話題に出ていたアクリルキーホルダーは、全部で4種の新アイテムを採用。全アイテムの一部分ですが、紹介します!

生産 A

どうでしょうか?みなさんが手にしたいアイテムはありますでしょうか?

第4章『完成』

約5カ月に及ぶ準備期間を経て、いよいよイベント前日の施工の日を迎えました。
展示ブースの組み立てや、壁や床への貼りつけを行うことをまとめて「施工」といいます。

当社には施工専門のチームもあるので、印刷~施工までの工程を社内で完結することができます。
まず木工の骨組みを組み立てて塩ビシートを貼り込み、棚やカウンターなどを配置し、アイテムを飾っていきます。
平面上で見ていた世界が形になっていく様子は、とてもわくわくします。

ついに完成です!

デザイナー Y

デザイン時のイメージ通りです!素晴らしいです。

生産 A

長かった…。納期調整に苦労しましたが、間に合ってよかった!

営業 O

みなさん、本当にお疲れ様でした!!当日のアテンドは営業チームに任せてください!

当日は、営業部と店舗から接客に強い社員が現場に行き、お客さまをアテンドします。
3日間で総勢30名ほどが参加しました。
来場されたお客さまへ新アイテムの紹介をしたり、情報交換をしたりして、その場で見積の依頼をされることもあります。
ブースやアイテムのデザインも好評で、当社を知らない方にも数多くお越しいただきました。
当社を知っているお客さまからは「こんなに色々できるとは知らず、東京リスマチックのイメージが変わった」と言われることも。

幅広いスキルとアイテム、ターゲットに合わせた企画力やデザイン力をアピールできました!
こうして3日間の販促EXPOは連日大盛況となり、無事に幕を下ろしました。

みなさん、いかがでしたでしょうか?
今回は東京リスマチックの総力をあげたプロジェクトを紹介しました。
日々の仕事はもっと地道なものです。
しかし、地道な積み重ねがあるからこそ、みんなで協力して大きなものづくりをすることができると実感しました!
では、私は今日もお客さまのところへ商談へ行ってきます!